恋のまんなか / 松本ミーコハウス
恋のまんなか (ミリオンコミックス 17 Hertz Series 52)
- 作者: 松本ミーコハウス
- 出版社/メーカー: 大洋図書
- 発売日: 2008/11/29
- メディア: コミック
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もはやこれは、感想にはならない思い込み過多の文章です。
この本の紹介をしようとすると、私の中学時代まで遡ってしまいたくなる。
不安定な少年たちの青春・行き先を描こうとして、
そして描こうとしていた私も同じ行き先の不安定な子供で、
自分の描いた物語の行き先を束ねられず私自身が振り回されて引きずられた。
私が書いていた物語も、夏、塾、夜、海、大人、子供、がキーワードで、
誰かの特別になることで自分の意味にしてしがみつこうとした、稚拙な物語だった。
相違点だったのはBLじゃなかったこと、くらいかなあ。
主人公たちも中学生だったし。
「恋のまんなか」 を読んで、やっと私の青春が終わった気分になった。
私が納得してみることの出来なかった、一つの終焉を見たからかしら。
いつまでものどに小骨のように引っかかってて、やっとそれが取れた感じ。
なんかもー摩り替わって私の追体験だよー><
一瞬自分マンガ描いたのかとかおもちゃったよー><
それだけ普遍的なテーマと暗さと痛さなのに、おいしいよう><
子供が大人に変わる時って、大人の弱さを理解できた時だよなって、思う。
このマンガは、読むたび苦しくなるかもしれないけど、
つたないセックスの中にも確かに愛情があって、
子供ならではの敏感さで気づいていくんだろうなあ。
この漫画の感想を書くって言うは、難しすぎる。
わたしの追体験と行間と余白と、私の思い入れとがごっちゃになって境界をなくしてしまったので。
そういう意味では大きな存在の漫画ですけどね!
青臭くてどうしようも行き場のない青春漫画は、
キッチリ大人になってからの、
ちゃんと物語の世界を、一世界を、
一つの方向性そして示すことの出来る、
きちんと完結・閉じられるような力量を持った大人が描くべきなのだろうな。
そうすべきなのだろうと思った。
大人が、真剣に子供を描くっていうのも、なんだかシュールな気がしてきたけれどw
とにかく、しばらくはこの作品の余韻に浸っていたい。