木原音瀬
- 作者: 木原音瀬,金ひかる
- 出版社/メーカー: リブレ出版
- 発売日: 2007/06/19
- メディア: 単行本
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- 作者: 木原音瀬,金ひかる
- 出版社/メーカー: リブレ出版
- 発売日: 2007/07/19
- メディア: 単行本
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木原音瀬に触れたきっかけ本でしたね。
3部作というのに読んだはこの2作のみでした。
確か、人気作でシリーズ1作目が売り切れてたんだと思った。
この2作は発刊からさほど時を移さずして読んだはず。3ヶ月以内なのは確かなんだけど…。
だから、その時に読んだ印象がずっとあって、そりゃあ、もう、衝撃が大きくて実はしばらく読み返すことの出来ない作品になってしまったのでした。
もう、確実にこの10年で最初に読んだのをカウントしなけれな、2回くらい。5年前くらいに1度と、今回の再読。
私の中で、恐怖がこびりついてしまったので、多く読めなかった…。
(そして、木原作品は意外とそういうトラウマ多い><)
しかし、ずっと手放さなかった本であるのも確かで、いつも本棚の奥にあるくせに存在感を醸していた本だった。
今思うに、自分が子供だったせいと、無意識にBLにラク(eazy)で楽しい(funny)ファンタジーを求めていて、そのギャップにやられたんでしょうな。
人は死ぬは病気になるわ障害は出てくるは人間性に頷けないわで脳ミソゆすられましたね。こんなBLがあっていいのかと。
なんとなく、過去のわたしが読んできたBLの中では異質すぎたのでした。
再読して、今回はこの本の異質さというか、棘をあんまり感じなくなった。
ふと思ったのは、時代が追いついたのかも、ということ。BLが取り扱うネタも広くなったのだなーと。
そういえば、榎田尤利の魚住君シリーズを読んだ時はこの手の違和感を感じなかった。障害とか、病院的な匂いのするくだりのところでもそれもありなのかなと思ったし。そうなることがとても自然な流れだったし。
作品が時代に追いついたんだなあと思ったことで、引いてはBLがとても広く大きなものになったんだなあってことを感じたのでした。
まあ、私が飽きずにずっと読み続けてるジャンルでこの当時より耐性がついたってこともあるんだろうけど。
しかし、BLのジャンルとしての生命力ってすごい。
改めて感じた。
今回の再読で恐怖心はなくなったし、いい意味で馴染んだし、もっといろんな意味を感想がもてるのかも。いままでよりもっともっと興味深い本になったし。
今回はあくまで、意を決して勢いで「ひさしぶりによむかーーー!!!」のスタイルだったからな。
嬉しい再発見だった!